素朴なお盆の疑問。なぜキュウリで馬を、ナスで牛を作るの?

公開日:  最終更新日:2017/06/12

お盆の定番アイテムで、キュウリとナスに割りばしなどを刺して、

馬と牛に見立てたものがありますね。

皆さんはそれを飾る意味と、なぜキュウリを馬に、

ナスを牛にして作るもかご存じでしょうか?

今回は意外と知らない、キュウリとナスで作るお盆の馬と

牛について解説してしきます。

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お盆にお供えする馬と牛について

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、

お盆の時に仏様にお供えする馬と牛に見立てた人形は、

精霊馬(しょうりょうま・しょうりょううま)や

精霊牛(しょうりょううし)といいます。

一般的には、割りばしや爪楊枝を刺して、

四つ足を作ったキュウリとナスであり、

精霊棚(しょうりょうだな)に飾られるもので、

仏様がお盆で家に帰ってくる時に乗るものとされています。

馬に乗れば死後の世界から早く帰ることが出来て、

お盆が明けて再びあの世へ戻る時は牛に乗って、

景色をゆっくり眺めながら戻ってほしいという考えから、

精霊馬はお盆の時期に飾られるのです。

また、お盆に帰ってきた仏様が、

たくさんのお供え物を乗せて帰っていくために、

牛に乗るという説も存在するようです。

そして地域よっては、家に帰ってくる仏様を

丁寧にお迎えしたいから牛に乗っていただき、

馬に乗って極楽浄土へ帰っていくという、乗る順番が逆になった風習もあります。

 

精霊馬をキュウリとナスで作る理由

精霊馬はなぜ、キュウリやナスといった野菜で作られるのでしょうか。

主な理由として、キュウリもナスも夏が旬の作物であり、

手に入りやすいことから使われるようになったそうです。

そして、旬の採れたて夏野菜を仏様にお供えするという意味もあり、

キュウリとナスが全国的に使われているとのこと。

また沖縄では、お盆が終わりあの世へ帰っていく仏様の杖代わりにと、

サトウキビをお供えするのだとか。

ちなみに、精霊馬をお供えする時は、曲がった形のキュウリやナスにオガラ

(皮を剥いた麻の茎)や割りばしを刺して作ると、

より動物のように見えるようですよ。

また、作る際はキュウリもナスもヘタの部分が頭になるようにしましょう。

 

精霊馬の飾り方とお供えしておく期間

キュウリの馬とナスの牛は、一般的には精霊棚に飾られますが、

仏壇に置く場合もあります。

仏様は東から帰ってくると考えられているため、主にキュウリは西向き、

ナスは東向きですが、地域によっては置き方や向きは異なります。

もし迷ったらご家族やご親戚、先祖代々のお墓を管理している

お寺に確認してみると良いでしょう。

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置いておく期間は、盆入りした8月13~16日まで。

ただし関東など一部の地域では、7月にお盆を迎える場所もあります。

主に13日がお迎え盆とされており、精霊馬はこの日の朝か午前中に飾り、

15日か16日の送り盆まで置いておく習わしです。

お盆が終わったら、キュウリとナスの精霊馬は食べるのではなく、

本来は他のお供え物と一緒に川や海に流すという風習ですが、

最近では塩で清めたあと白い紙に包み、庭に埋めるか可燃ごみとして処分します。

 

キュウリとナス以外でも作られる?

基本的に精霊馬は、キュウリとナスを用いることが多いのでが、

地域がご家庭によっては、トウモロコシやゴーヤー、レモンなど、

違う野菜で作ることもあるし、藁で馬や牛が象られているものもあります。

最近では、野菜をまるで工作物のようにバイクや車などの形にしてお供えする、

斬新な精霊馬を作る方もいらっしゃる様子。

また、より早く家に帰ってこられるようにと、軒先に車や船、バイク、

飛行機などのおもちゃを吊り下げ、精霊馬とする地域もあるのだとか。

 

まとめ

夏の旬な野菜で手に入りやすいことから、

お盆でお供えする精霊馬はキュウリやナスで作られていました。

近年では材料や作り方にはこだわらない自由な精霊馬も見受けられますが、

やはり宗派であったり、地域やご家庭の風習がありますので、

初めて作る場合は一度確認してみると良いでしょう。

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