打ち水で気温を下げて涼しくしよう!打ち水の効果的なやり方
昔の人たちはエアコンはもちろん扇風機もなしに
真夏の暑さを乗り切っていました。
その中で最も知られているものが打ち水ではないでしょうか。
よく言われているのが打ち水は冷たいものをばら撒くことで
見た目だけの涼しさというものですが、
実際に打ち水は2℃も気温を下げる効果もあるんです。
ただし撒く場所、時間帯を選ばないと逆効果になってしまうことも。
打ち水の正しい方法を1つ1つ確認してみましょう。
効果的な打ち水の時間帯とは?
結論から言いますと、早朝もしくは夕方になります。
日が昇る前の徐々に気温が上がってくる段階と、
日が沈むにつれて気温が下がってくる頃ですね。
夏の日の出と入りを考慮すると、大体午前5時から8時ごろと、
午後18時から19時の間です。たとえば日中を快適に過ごす場合は朝方に、
寝苦しい夜を避けたければ夕方に、というやり方がおすすめです。
打ち水に最適な場所って?
まずは打ち水の仕組みから説明します。撒かれた水が蒸発する際に、
熱を奪う性質である気化熱を利用したものなんです。
体が濡れた状態のお風呂上りはどんどん寒くなっていきますよね?
あれは体についた水が気化熱によって体温を奪っていっているからなんです。
同じく打ち水も周りの熱を奪ってくれるので、気温が下がるんですね。
アスファルトやコンクリートは気化熱を利用するには熱くなりすぎていて、
気化熱どころではないのです。
打ち水の効果を引き出すには、日陰に水を撒く必要があります。
他にも、花壇や植木でも効果が期待できます。
植物が水を吸い上げ周りに水蒸気を発生するのと、
植物の下にある日陰部分に打ち水をするので、
打ち水の効果を高めてくれるんです。
すだれや日陰になる壁も同じく効果がありますよ。
打ち水で「暑くなる」!?
室外でも2℃も気温を下げる効果のある打ち水ですが、
時間帯や場所を誤ると逆に暑くなることもあるんです!
ただでさえ暑いのに気温を上げるだなんて、本末転倒ですよね。
逆効果になってしまうのは、日光でとても熱くなってしまった
コンクリートやアスファルトへの打ち水です。
熱くなったものに打ち水をして温度を下げたくなりますが、
熱で水が蒸発し湿度を上げてムシムシさせてしまうので、
避けるようにしましょう。
打ち水の危険性
打ち水の最大の目的はやはり濡らして温度を下げることですが、
道が濡れてしまっていると車がスリップし事故の原因になってしまうこともあります。
特に自転車やバイクは危険性が高いといえます。
十分に注意して行うようにしてください。
まとめ
古き良き日本の伝統のひとつである打ち水は、
現在エアコンや扇風機の普及によりあまり行うこともなくなってきました。
エアコンや扇風機に頼らず打ち水を行うことで節電にも繋がりますし、
それはエコ活動と呼ぶこともできます。
ぜひ昔の方々の知恵を活かして暑い夏を涼しく過ごしてくださいね。
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